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急性膵炎で入院してから最終的にPET検査を経てやはり「すい臓がん」と判明!このすい臓がんとの闘いを記録に残していこうと思います。

カテゴリー:介護

付け焼き刃の知識で対抗しても疲れるだけ [介護]

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きょうは一週間ぶりのお風呂の日。


訪問入浴は今日が初めてだ。

その前に訪問診療の先生が来て人口唾液のスプレーワセリンを持ってきてくれた。
(慶和病院から山口整形外科・内科クリニックに変更)


早速唾液のスプレーを使ってみるも特に変わりなし。


まぁそりゃそうだよね、実践しても変わらんことは分かっていたし(笑)


でも何もしないよりは何かやったほうが良いってことも分かるけど。



昨晩、いろいろと調べながらも
そういや死んだあとって救急車呼ぶと警察が来て事件性がないか調べるためにいろいろと事情聴取を家族全員に聴かれるらしい。


死んだ直後の状態で根掘り葉掘りいろいろな事を聞かれても精神的に参るわけだし。


まぁその事をかなり短縮して俺は

「救急車呼ぶと警察来て面倒なことになるんですよね?」

って言ったんだけど


先生「そのために私が来たんでしょ?」

俺「じゃあ救急車呼ばなくて良いんですね?」

先生「何で救急車?」

俺「いや、死んでるか死んでないかなんて自分等素人にはよくわからないじゃないですか?」

先生「じゃあ看護ステーションに電話して!救急車は絶対に呼ばないでね。」


と言われ

「あ、わかりました。」としか答えるしかなかった。


確かにオレの質問がアバウトすぎたため良くなかったのかもしれない。

しかしだ。
こんな状態でいろいろ質問するのも面倒だし
どうにも人の気持ちを考えないような物の言い方にはやはりげんなりしてしまう。


まぁ毎日何人もの患者や死の現場を見て慣れているんだからしょうがないのかなとは思ったけど。


素直にイエスマンになってたほうが楽だなと改めて痛感したよ。



まぁそんなこんなで


病院の先生には「は?」みたいな顔されて上から目線でモノを言われるわ、
近所の前のおっさんには訪問入浴の車のせいで自分の車が出にくいせいか「気を付けろよ!」と怒鳴られるわ。
※そのときの話を小耳に聞いていたのか、おかんが「駐車場借りようか?」って言ったけど「そこまでせんで言いよ」って返しておいた。



いつもなら爪痕を残すために少しは言い返しているはずが
なにせ思考がよく回っていなくてもう頭を下げることしかできなかったね。


そして、ただでさえメンタルが凹んでいる時に
3人がかりでおかんを湯船に運ぶ姿を見せられたら
すごく虚しさを感じてしまい涙が溢れそうになった。



少しでも気を緩めたら涙腺崩壊しそうで。


もう元のようには歩けないんだなって。


あとは最後の瞬間を待つしかないんだなって。


俺はカウンター越しに煙草を吸いながら一瞬ボーっとしてしまった。


おかんは擦れるような声で
気持ちよかった、ありがとうございます。と言っていた。



夜は親父の味噌汁を作るのも面倒で疲れたので蜆のインスタントに。


親父「しじみの味噌汁か、何でも作れるんだな!」


いやいや、それインスタントだからな!味も分からんのか!?と突っ込みたかったがそれも面倒だし止めておいた(笑)





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介護の大変さ② [介護]

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腰が痛い自分にとってうんちの処理は一大イベントだ。


どうにも思うようにはいかなく泣けてくる。


看護師さんは上手にこなしているんだが、はぁやっぱダメなのかなぁってね。



なんとかうんちの処理を終え尿取りパッドやおむつを交換。


だが、問題はその後だ。


ベッドの下側部分にずり落ちた体を枕のある上側に移動させなければならない。


これが腰が痛いと上に移動させるのも辛いのだ。



看護師さんが移座えもんシートなるものを用意してくれた。


動画を見て実践してみる。。。が上手く行かない(笑)


とりあえず後でもう一度チャレンジしてみよう。



その後訪問診療の先生がやってくる。


スマホみたいな機械でなんでも出来ちゃうんだから凄いなぁと思ったよ。


肝心の口の渇き、味覚障害に関してはどうにもならないのは分かってる。


亜鉛製剤も試したし、人口唾液なるものも検討しようとしていたからね。


たぶん無理だろうとは分かっていたが明日先生が人口唾液のスプレーを持ってくるらしい。



明日は入浴だ。


しかしあれだな。


メンタル弱っているときに怒られるとキツいな。


いつも以上に凹んでしまう。


ふっと我に返ると崩れてしまいそうで
気を紛らわすために帰りの道中にワンカップを飲み干した。(毎日飲んでいるんで意味はないんだけどねw)


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終末期の介護の大変さ [介護]

朝の電車はラッシュがきついなーと感じながら自宅へ。


夜中は大変だったかな?と思いきや
トイレには一回も行くことが無かったらしくオムツは綺麗なままだった。


近所のKさんが毎朝来てくれてうちのおかんの状態を確認してくれている。


本当に頭が下がる思いだ。


たしかに人付き合いはしっかりしている。


上っ面の付き合いでここまでいろいろな人が心配してくれるなんてなかなかいないだろう。



これが人徳と言うものなのか。



ずーっと否定し続けたおかんの性格をこの時ばかりは尊敬した瞬間だった。




そして体調は特に変わりなく食欲だけは旺盛だ。


しかもあまり食べてほしくないアイスやお菓子を欲しがる。



いつものように口のなかに入れてあげる。



なぜか動物にあげる餌やりのような感じだ。




途中にトイレにいきたいというのでベッドから起こし便器に向かう。



行きたいと思ったときには我慢が出来ず漏れちゃうことも多かったが今回はセーフだった。



まぁ俺的にはうんこや小便は別に何てことはないんだが問題は臭いだね。



あの臭さはちょっとキツくて未だに慣れない。



そういう意味では介護士さんは大変だし凄いなーと改めて思ったわけで。




ベッドに寝かしてから枕のほうに移動させるのも何かコツは無いのかと思っていたが
背中にゴミ袋のような滑るものを引いておくことで体を滑らすように移動させることが出来るため随分と楽になった。



腰痛持ちの自分としてはホントにきつかったが少しはマシになったかな。



ふと、この問題が頭をよぎる。



終末期をどう過ごすか?



自宅にいたいと思う人がいるが家族に迷惑にかかるからといって自ら病院に入院する人もいるだろう。

自分のクソの始末なんか息子や娘にしてもらいたくないってね。



たしかに家族のこと、周りのことを考えればそれが一番なのかもしれない。



ただ俺自身にも数えきれないくらいの負い目がある。



もちろん親に迷惑をかけない子供はいないとは言うのも分かってはいる。



これで罪滅ぼしをしようとしているわけではないのだが、やはり何か希望に応えてあげたいのだ。



たぶん罪悪感や自己満も含まれているのだろうし、そう見られてしまっているかもしれない。



しかし次に下血したらもうヤバいかもと言われているときに
放っておくのはどうにも胸糞が悪すぎる。



そんな時だった。



おかんが



「もう、みんなに迷惑がかかるし入院しようかな」



とポツリと呟いた。



即答はしなかったが、「夜のトイレはオムツ対応するしかないよ!そのためのオムツなんだから。」と返答した。



介護士さんが言うにはトイレは最後まで自分でしたいという人が多いそう。



6回吸収の尿取りパッドをせっかく用意したんだから使ってみて欲しいのが本音。


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いや、むしろ自分が試してみたいのは内緒だ(笑)




終焉の時が少しずつ近づいている。


気を緩めると涙が出てくるのをオレはグっと堪えた。






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足に力が入らない [介護]

3回目のKM-CARTが終わりそのまま湯治に5日行く予定のはずが急遽一泊で帰宅。


※湯治を一泊で切り上げたときの慶和病院のデータ。(2017/06/05)
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14.7まで回復している。
でもこれも一時的なものだろう。


どうやら足に力が全く入らず家に帰りたくなったとのこと。

また床擦れ対応のベッドではないのでかなり厳しかったらしい。


立っても足に力が入らないのでトイレに行くときは抱っこしないといけなかった。

軽そうに見えても腹水のためかなり重く自分の腰に直に響くのが辛い。

なんとか体をトイレまで運んでいきオムツを脱がせ便器に座らせる。

おむつにもうんちはあるが便器の縁にもうんちがついてしまった。


自分でおしりを拭くことも出来なくなったせいで代わりに拭いてあげることに。
ウォシュレットで粘りけのあるうんちをあらかた落とし紙で拭くのも困難だった。
骨と皮だらけになった身体がなんとも痛々しい。

強く擦ったり持ち上げたりしたら折れてしまうんじゃないかと思えてくる。


こうなってくるとトイレに行くのではなく
ベッドの上でオムツを交換したほうが腰にも楽だし効率的なのではないかと思った。

早速、寝たきり用オムツと尿とりパッドを用意して対応してあげることに。

しかしこのオムツ交換はトイレに行くよりも大変で難儀なものだった。
俺は始めてこのとき自分の無力さを痛感した。


弟に応援を頼み四苦八苦しながらオムツの交換に当たった。


やはり自宅で下の世話を自分でするのは無理なのだろうか。

その道のプロにまかせてしまうのがいちばんなのだろうか。


下準備もせずに挑んだ俺自身も大馬鹿だ。


エンドレスに出続けるうんこの処理をどうにかしたいと思い、ようつべで検索。

するとプロたちのオムツ交換の仕方がこれでもかと載っていた。

いやぁ便利な世の中になったなぁと感心しつつ2、3本の動画を見ながら大体のイメージを眠くなった頭の中に叩き込んだ。



時間は午前2時頃。


今度は俺一人だ。


一回目とは格段に上手くいった感がありなんとかうんこの処理とオムツ交換に成功した。



既に終電を逃していた俺はそのまま2階の絨毯で寝てしまった。


このオムツ交換さえあらかた出来れば
自宅でも看取るのは可能だなと自信がついたのもこの時だ。




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